禁煙をすると副作用がでます。
離脱症状とも呼ばれており、禁煙を行う上で避けては通れない問題です。
例えば喫煙を止めると、眠気が強くなる事があります。
喫煙しないと、体内のニコチン量が減ります。
それまで脳内で覚醒作用を補っていたニコチンが無くなります。
結果、覚醒作用が抑えられ眠たくなります。
常時タバコを吸っている状態とは、ニコチンが恒常的にアセチルコリン(覚醒作用を促進する神経伝達物質)に置き換わっている状態です。
覚醒作用のあるアセチルコリンの分泌が、常時抑えられた状態から、急に喫煙を止めると、ニコチンも不足し、アセチルコリンも分泌されません。
結果として強烈な眠気が襲う事になります。
これが強い眠気の原因です。
禁煙カウンターを使う事で、副作用をある程度コントロールする事が出来ます。
簡単に日数を確認出来ます。
日数を確認出来れば、次に起こるであろう副作用を把握する事が出来ます。
禁煙による副作用の大小は人によって違いますが、副作用が出る時期、現れる症状は似ています。
事前に禁煙している人の情報を参考にし、そろそろ眠気、だるさがくるとわかれば、対策を打つ事も出来るはずです。
禁煙カウンターで自分のデータを把握していれば、職場で眠くなり、仕事が差し支えるといった心配も皆無です。
仕事と休憩の合間にニコチンを補助する薬もしくはパッチを使用できるからです。
補助剤を上手く使用して、ニコチン不足による副作用を抑えれば、普通に日常生活を送る事が出来ます。
何も使用せず、タバコを止める事自体は楽です。
面倒も少ないかもしれません。
しかし、禁煙を継続していくとなると、何も無しでは厳しいです。
副作用対策なら禁煙カウンターを使用しましょう。
無料で使用できるカウンターもあります。
必要であれば積極的に活用していくべきでしょう。
タバコを止めたい人のために通販の禁煙グッズ
禁煙グッズとしてよく知られているのが「電子タバコ」です。
薬局でも売っていますが、電子タバコが置いてある薬局はかなり少ないです。
通販ではいろいろものが売られていますので、検索してみましょう。
値段はピンからキリまです。
電子タバコは煙のかわりに水蒸気が発生し、火のかわりに赤いライトが点滅しますので、タバコを吸っているときと同じような状態になります。
最近ではハッカやフルーツ系のにおいのしたものもあります。
ほかにはニコチンガムがあります。
以前は薬局だけにしか売られていませんでしたが、規制緩和のもと、一般用医薬品といっしょにネットでも販売しています。
外箱の大きさもいくつかあり、もっとも安いもので1000円からです。
これもフルーツ系のかおりがするガムです。
甘みもあります。
普通のガムよりやや硬く、噛む回数もかなりあります。
ガムの中にニコチンが入っていますので、噛む間にニコチンが体内へ吸収されていきます。
注意してほしいのは、間違って子どもが噛まないように高い所に保管しておいてください。
ネットがないころの禁煙グッズとしての通販商品は「禁煙飴」というのがありました。
禁煙の間、口が寂しくないようにといったことから考案された飴玉で、麦芽糖にニッケやフルーツ系の香りが配合されてありました。
とにかく飴玉をしゃぶっていれば禁煙に導いてくれることを謳っていました。
現在は売られていません。
通販では売られていませんが、飲み薬の「チャンピックス」があります。
効果が絶大なため、今や世界中で多く使われています。
禁煙外来で受診する必要があります。
そのときにチャンﾋﾟックスを処方されます。
ただし副作用として眠気がありますので、車の運手には注意しましょう。
煙草の歴史
煙草は16世紀以降に嗜好品の一種として、世界中で広まっていくようになります。
その起源は古代アメリカ大陸にあると言われています。
煙草の原料はナス科の植物で、16世紀頃にはすでに古代アメリカ大陸で栽培が行われていたのです。
栽培された植物は、先住民達の間で喫煙に使われていたと言います。
そして、1492年にアメリカ大陸を訪れたコロンブス一行が、先住民から煙草を贈られたのをきっかけにして、世界中に広まっていったのです。
日本における煙草の歴史の始まりは16～17世紀頃にかけてとされています。
ポルトガルやヨーロッパ諸国との南蛮貿易で持ち込まれたと言われています。
やがて江戸時代に入ると、煙草は一般庶民の間でも嗜好品として広まっていきます。
喫煙者が増えるにつれて、収入の良い煙草栽培を始める農家が増えて、年貢米の確保を心配した幕府によって、農家の煙草栽培が禁止されるという騒動もあったと言われています。
明治時代になると、キセルによる喫煙から紙巻煙草の喫煙へと移行していきます。
紙巻煙草は、その手軽さとハイカラさから一気に大人気となります。
これに目を付けた彦根藩の下級武士が紙巻煙草の生産を始めた事をきっかけにして、紙巻煙草は日本の新しい産業として成長していく事になったのです。