煙草をやめたいと思って自己流で禁煙を始めても、なかなか上手く行かずに思い悩む人も少なくありません。
その原因として多いのは、煙草をやめてニコチンが切れる離脱症状に苦しむからです。
自己流で行う時には様々な対処法として、気分転換を行う事が多くなります。
禁煙外来を利用しての治療であれば、医薬品を用いて煙草をやめるためのサポートに使っていく事になります。
これも従来からのニコチン製剤と、ニコチンを含まない飲み薬の二種類が主になります。
ニコチン製剤の場合は、薬剤を利用して補給しながら少しずつそのニコチン量を調整して心理的・依存的行動から抜け出す事を目標にしながら利用していきます。
これも病院で処方される薬と、薬局等で購入できる一般薬とがありますので、上手に併用しながら禁煙をしていきましょう。
飲み薬の場合には、病院での処方のみとなります。
これは脳のニコチン受容体に働きかけて、ニコチンが欲しいと思う気持ちを抑えていくとともに、この薬を飲んでいる間は煙草を吸っても美味しいと思える満足感を小さくしていきます。
美味しいと思えなければ当然煙草を続けていく理由もありませんので、それが禁煙をサポートしてくれると言うわけです。
ニコチンパッチやニコチンガム、飲み薬など症状に合わせて処方をしてもらったり、自分で薬局などで購入していく事になります。
離脱症状は本当につらいものですが、これを乗り越えれば禁煙の道がかなり近づくと言ってもいいでしょう。
真剣に煙草とは縁を切りたいと思っているのであれば、病院で相談をしながらじっくりと薬を併用しながら禁煙治療を進めていくのも、禁煙を成功させやすくなりますので診てもらうのも検討してみましょう。
禁煙の一歩は食事に気を付けることから
禁煙を始めると食事の量が多くなります。
喫煙することによって抑えられていた食欲が、禁煙によって通常の状態に戻るためです。
また、禁煙出来ない多くの原因が口が寂しくなってしまい吸ってしまうことです。
禁煙中にはそれを解消することも食事は兼ねています。
では食事を多く摂ることで禁煙は成功するかというわけではありません。
なぜなら、多くの方が食事の後はタバコを吸うタイミングであると覚えてしまっているからです。
多くの食事を摂ることは、多くの禁煙終了の誘惑を招くこととなります。
これを防ぎながら、口の煩わしさを解消するために食事をする方法があります。
それは食事ノートを書くことです。
自分の食べたものを記入し、一日で摂取して良いカロリーなどを計算していきます。
これの目的は第一に健康を目指すように心掛けることにあります。
食べるものを制限までして健康になろうとしているのに、タバコを吸うと無駄になってしまうという強迫観念を自分に持てるようになりましょう。
また、食後の時間をノートの記入に集中することで、喫煙欲を紛らわせることが出来ます。
そして、カロリー計算によりラーメンなどの脂っこいものを抑止することで、最も食べた後にタバコが吸いたくなる食べ物を遠ざけることが出来ます。
食事は一日に三回あり、ノートが埋まっていくスピードも速いことで達成感を味わいやすいことも続けることの出来る理由となります。
禁煙が失敗するのは別に一本吸っても良いかなと思ってしまう自分の甘さです。
自分が築きあげた成果は自分が最も壊したくないものとなります。
自分で自分を縛ることにより、友人の誘惑にも強く拒否を示せる禁煙活動を行うことが出来るでしょう。
禁煙外来、自費診療は全額自己負担
タバコは身体に悪いと知りながら、何度も禁煙をして挫折する人がたくさんいます。
そのような人におすすめしたいのが病院の禁煙外来です。
何も禁煙するぐらいで病院へ行く必要はないという人は、考え方を転換して下さい。
タバコは嗜好品ではなく、喫煙は病気だと考えるのです。
病気なら医師の診察を受けるのは当たり前です。
最近は禁煙外来を設ける病院が増えており、医師の指導のもとで禁煙プログラムを組み、ニコチン依存から抜け出す人がたくさんいるのです。
最近は禁煙外来でも健康保険が適用されるので、負担が軽減されました。
ただし保険が適用されない禁煙外来、自費診療のケースがあります。
それは前回の禁煙治療の初回診察日から1年経過していないケースです。
この場合は全額自己負担になります。
また、健康保険が適用されるためにはいくつかの要件を満たす必要があります。
ニコチン依存症を診断するテストで5点以上であること、1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数＝200以上であること、などの条件に当てはまった場合です。
全額自己負担にしろ自費診療にしろ、毎日タバコを買う費用を考えたら安いものです。
しかも健康的な身体を取り戻せるのですから、支払った治療費以上の恩恵が得られます。